ニューヨークの恋人

ニューヨークにいる恋人と、将来アメリカで暮らすために奮闘中。

国際遠距離恋愛の私たちの出会いとデート

国際恋愛というと、旅先のバーで出会ったり、留学先の学校のクラスで出会ったりと、どちらかの国で出会うことが多いイメージですよね。しかし私たちの場合、初めての出会いはとあるSNSでした。

 

出会い

去年の今頃、『Clubhouse』というアプリが瞬間的に流行したのをご存知でしょうか?「音声でしゃべるTwitter」などと表現されることもあるアプリで、様々なスレッドがある中で興味のあるルームに入るといろいろなユーザーの会話を聴くことができ、挙手をすると自分も会話に参加することもできるという掲示板のようなフリートークSNSです。

当時は完全招待制、しかも海外アプリのため英語のみという若干ハードルの高いアプリでしたが、同時にコロナの第二波だか三波だかの影響で広範囲で緊急事態宣言、外出自粛が求められる環境だったので、会ったことのない人世界中の人と雑談できるこのアプリはいわば最強の暇つぶしとして(笑)一世を風靡しました。

彼とはそのアプリを使って、とある雑談ルームで知り合いました。はじめは海外の大学で勉強しているめっちゃすごい人だと思って遠い存在だと思っていましたが、よくよく聞いてみると同じ年齢で趣味も合い、ルーム内の仲良しグループなど少人数で話したりしていくうちにだんだんお互いのことが気になる関係に発展していきました。

最初の試練

なんとなくお互いに好意を持ってるなー…ということはわかっていたのですが、そこから恋愛に発展するのかというとそうもいきません。なんてったって会ったことがないんですから…!

さらに私たちの場合は大きな問題として国という壁がありました。彼のことは好きでしたし、恋人関係になりたかったですが、仮に付き合えたとして相手は国際遠距離恋愛ができるのか?そもそも付き合えたとして、その先デートしたり結婚したり、何をするにも国境を越えなければいけない。果たして相手がそのような恋愛を望むのか…?ということが全く分かりませんでした。

とりあえずお話しできるだけでも幸せだ…!と自分に言い聞かせながら、毎日のようにClubhouseにログインして彼の姿を追い求める日々でした。

 

オンラインデート

去年のGWごろに彼を含むClubhouseの仲良しグループで、Zoomを使用してオンラインオフ会を企画して、そこで初めて私たちは顔を合わせました。以前からアイコンなどで写真は見せ合っていましたが、実際お互いの表情を見ながらお話しすると、アプリでおしゃべりする以上に相手のことを知ることができどきどきしました(笑)

オフ会をきっかけに一気に距離が近づいた私たちは、それ以降個人的に電話やビデオ通話をするようになりました。当時私たちが行っていたオンラインデートは以下の通りです。

特にNetflixでの映画鑑賞は、洋画を一緒に観て「今のシーン英語だとあんな言い回ししてたねー!」とか、「日本語字幕だとこういう風に表現されてたね」「アメリカではこんな文化があるんだよ」など、私たちならではの楽しみ方ができました。

一番思い出深かった映画は、彼がお気に入りの映画ということで観た『Holyday』というラブロマンスです。なんとこの映画は、イギリス人とアメリカ人の女性が失恋の傷をいやすため、バケーションでお互いの住居を交換して過ごし、そこで出会った現地の男性と恋に落ちるものの、バケーションが終わると自分の国に戻らねばならずなかなか交際に踏み切れない2組のカップルに迫る、という国際遠距離恋愛の映画だったのです…!

内容としては結果的にはありがちな恋愛映画でしたが、どうしても遠距離恋愛に踏み込めないカップルたちの動向が他人事に見えなくて、終始ドキドキしっぱなしでした!!

結果的にその映画を観た後、お互いの遠距離恋愛に関する考えを話すような流れができ、しばらく経って彼から私に告白してくれたため、無事交際することができました。